キャンプにいろいろな種類があるように、キャンプ場にもいろいろな種類があります。
樹々に囲まれた森の中のキャンプ場や、水の音が響く川の流れるキャンプ場、潮風が吹き抜ける海辺のキャンプ場など、キャンプ場の立地によって異なる自然や風景に出会える事もキャンプのひとつの楽しみです。
立地だけじゃなく設備やサービスによってもキャンプ場の個性は様々ですが、いざ初めてキャンプに行くとしたらどんなキャンプ場がいいんでしょう?
今回はキャンプビギナーの方がキャンプ場を探す時にチェックしてほしいポイントについて紹介したいと思います!
初キャンプはオートキャンプサイトがおすすめ
人数や移動手段によっておすすめのキャンプフィールドは多少変わりますが、初めてのキャンプは絶対にオートキャンプサイトがおすすめです。
因みにサイトとはキャンプをするエリアのことで、サイトの中にテントや道具を並べてキャンプをします。
オートキャンプサイトで車を横付けして行うキャンプをオートキャンプと言います。
オートが付いていないキャンプサイトは、テントを張るサイトと駐車場が離れています。
テントの横に車が付けられるオートキャンプサイトでは、荷下ろしの負担が少なく、悪天候時などには車にすぐ避難できる利点があります。
荷物や道具を収納するためのギアが揃っていない最初の頃は、車の荷台を物置に使用することでサイトが散らかるのを防ぐことも出来るので、利便性と安全リスクを踏まえると車がすぐそこにあるオートキャンプサイトが特に初キャンプではおすすめです!
最近はオートキャンプサイトを備えているキャンプ場が多くなってきていますので、探すのに苦労することはないでしょう。
車が横付けできないキャンプサイトでも、荷下ろしの時だけは横付けが許可されているところもありますよ。
フリーサイトと区画サイト
サイトの分類には、フリーサイトと区画サイトというものがあります。
フリーサイトと言うのは、広いキャンプエリアの中のどこにテントを張ってもいいですよというサイトです。
同じキャンプ場でもテントを張る場所を変えるだけで違った景色が見えるので、地形が豊かなフリーサイトが近くにある方はラッキーですね!
但し繁忙期や休日には場所取りやお隣さんとの距離感がかなり近くなったりと、キャンプやそのキャンプ場に慣れてないと窮屈に感じたりします。
フリーサイトと対極にあるのが区画サイトです。
区画サイトはあなたのキャンプサイトはこの範囲内ですよと場所と広さが定められているサイトです。
場所取りや張縄の位置など、ご近所さんを気にすることなく設営できるので、慣れるまでは区画サイトの方がいいでしょう。
気を付けなければならない点は区画の広さです。
一般的な装備のファミリーキャンプだと、駐車スペースを入れて8×8m程のサイト広さが必要になりますので、サイト選びでは大きさも忘れず確認しましょう。
電源サイト
もうひとつ、サイトのオプションとして電源サイトと言うサイトもあります。
電源サイトはサイト内にAC100V電源を備えたサイトで、バッテリー容量を気にすることなく電子機器が使用出来るサイトです。
例えば冬場にホットカーペットを使ったり、ノートPCを持って行ってワーケーションをしたりと、電気で動く機器を惜しみなく活用できます。
電気のない生活は考えられない!と言う方におすすめのサイトです。
これらのサイトの分類はサイトの名称になっていないこともありますので、各キャンプ場のwebサイトなどでサイトの構成を確認しましょう。
景色に惑わされるな!立地は重要
景色のいいキャンプは最高です。これは間違いありません。
でも最初のキャンプは景色よりもキャンプのし易さで選んでください。
特に考慮が必要なのは風です。
強風の中でのテント設営は慣れていても大変で、飛ばされたり、強風に煽られてポールが折れることもあります。
煽られるのはテントだけではありません。
道具や食器、ゴミなどが飛ばされて食事どころじゃないキャンパーを何度も見てきました。
風のないキャンプ場なんてありませんが、”風が強くて有名なキャンプ場”は慣れるまでは避けるべきです。
グランドの状態
サイトのグランドはキャンプ場により異なります。
一般的なグランドは土、芝、砂利、砂の4種類くらいかと思いますが、それぞれ特徴があります。
土 | もっとも一般的なサイト。ところどころに草や石が落ちています。 |
芝 | レアなサイト。柔らかいため寝心地が良いです。 |
砂利 | ごつごつしているため手や膝をつくと痛いです。雨天時は水捌けが良いです。 |
砂 | 海辺に多いサイト。砂との闘いです。風が吹くと砂埃が舞うこともあります。 |
好みがあればグランドの状態も選択肢に入れてキャンプ場を探すことになりますが、どうしてもここは嫌だというのがなければグランドに合わせた道具を準備するという方が現実的です。
また、地表と地中とで状態が異なることもあります。
例えば地表は土サイトですが、数cm地中にはこぶしサイズの石がいっぱい埋まっているというサイトは多いです。
キャンプ場を決めたら、グランド状態についての情報を得ておくと安心ですね。
水場もチェック
キャンプ場は屋外の施設なので、どうしても炊事場やトイレなどの水場は室内と同じ清潔感ではありません。
風が吹けば落ち葉や土が堆積し、夜になると外灯目指して虫たちがやってきます。
古さと言うよりはどれだけマメに掃除されているか、清潔に保とうとしているかで雲泥の差があります。
毎日管理人さんが掃除しているキャンプ場はやっぱり綺麗です。
虫慣れしてない方や清潔感が気になる方とキャンプに行く場合には、水場の状態も確認しておきましょう!
最初は堅実なキャンプ場選びを
キャンプ場ならではの景色は魅力的です。
でもそれ以上に大切なのはキャンプの雰囲気です。
皆が「またキャンプに行きたいね!」と思えるように、まずは安心、安全なキャンプ場から始めてみるといいですよ!
・風が強くないところ
・グランドは砂以外
・水場がきれいなところ
・オートキャンプ区画サイトがおすすめ