キャンプの冷蔵庫でもあるクーラーボックス。
お肉が腐らないように冷やしておいたり、キンキンに冷えたビールを味わうためには欠かせない道具です。
今回はクーラーボックスの重要な性能のひとつ「保冷力」と構造について紹介しましょう。もちろんコスパのイイおすすめも紹介しますよ!
クーラーボックスとよく似ていますが、断熱性や耐久性がアウトドア仕様でないものが多いので、今回はもう少し丈夫で保冷力の高い物を紹介しますね!
クーラーボックスの種類
キャンプでの使用を考えると、ある程度ラフに扱っても壊れない耐久性と、1日以上の保冷が出来る断熱性が必要になります。
- 石の上に置いても、運搬で擦れても穴が開いたりしない耐久性
- 夏の気温の中でも2日目まで食材が保冷出来る断熱性
レジャーキャンプ仕様かどうかの判断で重要なのは、クーラーボックスの本体を作る素材と断熱材の種類や密度、厚みになりますが、これらの話は一端置いといて、まずはキャンプ向けに作られているクーラーボックスにはどんな種類があるのかから紹介しましょう!
ハードクーラー
プラスチックの外郭の中に断熱材が充填されていて、この断熱材の質と量で保冷性能が左右されます。性能も価格もピンキリ。
変形しないので車に積むときに上に荷物を載せられるのも便利です。
メタルクーラー
表面に傷が付きやすいですが、壊れ難さで比べると随一です。
質感や色味はメタルクーラー独特の味わいがあり、レトロやアメリカンなスタイルなど雰囲気を楽しめるクーラーボックスです。
ソフトクーラー
外側の生地と内側の生地の間に断熱材が挟まれ、この断熱材と生地の性能により保冷性能に違いが生まれます。
中身に合わせて形が変形するため、ハードクーラーのようにぎりぎり入らないストレスがありません。重さもソフトクーラーの方が軽いです。
平均的に比べるとハードクーラーよりは保冷性が劣ります。
キャンプでの使用に十分な耐久性、保冷性があるクーラーボックスは、概ねこれら3種類に分類することが出来るでしょう。
耐久性、保冷性、そして重量や価格帯を平均的に比較すると次のような感じです。
ハードクーラー | メタルクーラー | ソフトクーラー | |
耐久性 | 〇 | ◎ | 〇 |
保冷性 | ◎ | 〇 | 〇 |
重量 | 重 | 重 | 軽 |
価格帯(25Lサイズ) | 2万円~5万円程度 | 2万円~3万円程度 | 5千円~1万円前後 |
ハードクーラーでも全く保冷性のないポンコツクーラーはありますし、おすすめで紹介するソフトクーラーは安いハードクーラーより遥かに保冷性に優れます。
目安としては上の表のような感じで考えていただければと思いますが、最終的には個々の構造や性能を見比べて判断することが大切です。
タイプと容量
クーラーボックスを選ぶ時には、ハード、メタル、ソフトのどのタイプにするのか、そしてどのくらいの容量が必要かを見極めます。
タイプは使い方や雰囲気などからある程度イメージを固めておいて、最後は好みのみデザインや色も加味しての決断になりますが、容量は人数やキャンプスタイルなどから目安を決めておきます。
※お酒は嗜む程度の場合
- 18L:ソロ
- 25L:ソロ~デュオ
- 35L:デュオ~4人
- 50L:4人以上
収納量に関しては「大は小を兼ねる」なので、4人家族では断然35Lがおすすめですが、容量が大きいものほどサイズも重さも増えていくので、車の積載容量やキャンプ場での持ち運びも考えた選択をしましょう。
チェックポイント
おすすめ紹介の前に、クーラーボックスを選ぶ時に意識してほしい事、ずばり「チェックポイント」をお伝えします!
その1.結露について
結露は温度の境目で起こります。温度の境となるクーラーボックス壁面の暖かい側、つまり外気側に多く発生します。
結露の量は湿度の影響も多く受けますが、何より断熱性能により発生具合が大きく変わります。
断熱性能が低いものは車に積み込む時点で既に湿ってくるほどで、断熱性能が高いものは2日目の朝でもほぼ湿りません。
断熱性能が高いことは保冷力があると共に、積載時に周りの道具を濡らさないという当たり前のメリットもあるんです。
その2.底面の結露について
底面は壁面よりも圧倒的に結露し易いです。
それは地面から絶えず水分が蒸発していて、それを直接クーラーボックスが受けているからで、壁面よりも多くの水分を浴びているからです。
なので、特にソフトクーラーを選ぶ場合には底面が水に強いターポリンなどの素材で出来ているものを選ぶといいですよ!
その3.重量と断熱性
同じタイプの同じサイズのクーラーボックスの断熱性能は、重量差を目安として判断することが出来ます。
重量差には素材の差と共に断熱材の充填量(密度)の差も表れますので、比較したい場合には参考にしてみてください。
その4.ファミリーにおすすめのタイプ
クーラーボックスは中身を取り出すために蓋の開閉が絶対ありますが、どんなに保冷力のあるクーラーボックスでも蓋が開いていたら保冷力は激減です。
特に小さなお子さんは蓋をしっかり閉めるという作業がなかなか出来ないので、ソフトクーラーのようなチャック式のクーラーボックスより、開いているか閉じているかが一目で見えるハードクーラーの方がおすすめです!
おすすめのクーラーボックス
ではお待ちかねのおすすめクーラーボックスの紹介です!
保冷性を追求するとどんどん高額になっていくので、今回は1泊2日のレジャーキャンプ用と言う目線で、2日目までは保冷可能なクーラーボックスからのエントリーです。
タイプの異なる2つを厳選しましたのでご覧ください!
ヴァストランド / VASTLAND
タフクーラーボックス
(画像出典:Amazon)
2日間どころか7日間以上氷を保てるほどの凄まじい保冷力なのに低価格なハードクーラー。
秘密は密度の高い部厚い断熱材と、蓋の密着度を格段に向上させるパッキンが仕込まれていること。
サイズは4サイズ、カラーバリエーションも豊富なのでお気に入りが見つかり易い!
タフで頼れる無敵のハードクーラーです!
サイズ | カラー |
18.9L 33.1L 42.5L 70.9L |
オリーブ タン ダークグレー ネイビー ホワイト |
もちろんもっと低価格で低保冷なクーラーボックスはたくさんあります。
特にグループキャンプにもおすすめな「ヴァストランドのタフクーラーボックス」は、33.1Lサイズが2万円弱と言う価格で、ちょっと悩みますよね。
きっと最初考えられていた予算は1万円くらいまでかなと思います。
でもちょっとだけ考えてみてください。クーラーボックスって一生モノの道具なんです。
テントや焚火台などと違って、クーラーボックスはほとんど壊れたり消耗しないので、良いものを買っておけば買い替えることなく使い続けられるんです!
キャンプから帰ってきたらクーラーボックスの横に積載していたテントがビショビショになっていたり・・・。
後から買い替える方が高くつくので、買い替える必要のない確かなクーラーボックスを是非手にしてほしいと思います!
氷点下になる真冬には食材や飲み物をクーラーボックスの中に入れておかないと朝カチコチになっちゃいますし、真冬以外は食材を出しっぱなしにすると虫や動物などが寄ってき易くなるので、クーラーボックスには年中通して食材を保管する場所という大事な役割があるんです!
ベストクーラーに出会える事をお祈りします!