テントやタープの設営で欠かせないペグ。
欠かせないからほとんどのテントやタープにはペグが最初から付属してきますが、付属のペグだけで初キャンプに向かおうとしているならそれダメです!
ペグの種類によって使える範囲があるので、今回はどんな種類があるのかと、これ持っておけば大丈夫な万能ペグを紹介しようと思います!
時々「打つヤツ」なんて呼ばれることもありますよ!
ペグの種類
片側は地面に打ち込めるように先端が尖っていて、反対側はロープなどを引っ掛けるためにフックの形になっています。
(画像出典:Amazon)
テントの角やロープなどを地面に固定するための道具で、ペグのフック側の先端をハンマーで叩いて地面に打ち込み、フックにロープなどを掛けて使います。
風の強い日にテントが飛ばされないように繫ぎとめる役割や、オープンタープなど自立しない道具を張る(ロープで引っ張る)ための重要な道具です。
ペグの役割を知ったところで、次はペグの種類についてです。
今回は基本のペグとして5種類をピックアップしますが、実際にはもっと多くの種類があります。
まずは次の5種類を知っておけば基本知識としては十分だと思いますので、ここから始めていきましょう!
ピンペグ
それでも砂利や石が埋まっているような硬いグランドには打ち込むことは出来ず、曲がってしまいます。刺した後もペグが回り易く抜け易いので、ちょっとした風で使い物にならなくなります。
柔らかいグランドで風がほとんどない時のみ使えるペグです。
プラペグ
プラスチックなのでスチールよりは弱く軽いですが、その分太く作られています。
折れるという事はあまり聞きませんが、硬いグランドには弾かれて打ち込めません。
ピンペグと同じように柔らかいグランド専用ですが、ピンペグよりも抜け難いのでどちらかと言えばプラペグの方が使えます。
長いものだと砂地への掛かりがいいので、砂地にはおすすめです!
Vペグ
断面がV字なのでVペグと言い、派生型としてY字断面のYペグやXペグなどもあり、節が多いほど強度が高く抜け難くなります。
ピンペグよりは遥かに強いペグですが、硬いグランドには不向きなペグです。
登山者向けの軽量コンパクト設計のペグです。
鍛造ペグ
鍛造(たんぞう)は熱した炭素鋼を繰り返し叩く(鍛える)ことで不純物を飛ばし、金属結合を整える製造方法です。整列した金属結合は強い強度を生むので、硬いグランドも砕きながら刺さっていきます。
長いフックも鍛造ペグの特徴で、風の強い日はフックの先まで地面に打ち込むことで回り止めになり抜け難くなります。
スチールペグ
鍛造ではないので結合力にムラがあり、鍛造ペグより強度の低いペグです。ピンペグと材料強度は同程度の区分ですが、太い分強くはなっています。
硬いグランドでも場合によっては打ち込めますが、曲がって戻ってくることもしばしばあります。
それぞれの特徴が見えてくると、なんとなくどこでも使える万能なペグが何かも見えてきますよね!
硬いグランドでも曲がることなく打ち込め、更にしっかり食い込んで抜け難い。信頼のおけるペグは鍛造ペグ一択です!
ただ、鍛造ペグでも不得意なグランドがあります。それは脆く硬さのない砂地です
砂地はどんなペグでも刺さりますが、ペグを保持する力がありません。
それでも他のグランドよりもはるかに抜け易いので、出来るだけ長いペグがおすすめです!
砂地と同じように雨の日は抜け易くなるので、一本のペグでどんな天候にも、どんなグランドにも対応したいと考えると、長めのペグで揃えた方がいいでしょう!
おすすめのペグ
鍛造ペグは、私の知る限りだとスノーピークのソリッドステーク(通称:ソリステ)から多くのキャンパーに広まり、その後エリッゼのステーク(通称:エリステ)がソリステより安価で発売されたことで、ひとつの鍛造ペグブームが訪れたような記憶があります。
現在では更に安価な鍛造ペグも出てきたので「鍛造ペグ」で検索すれば結構たくさんの種類がヒットします。
そんな中ピンポイントおすすめしたいペグがあります!
雨や砂地でもある程度対応できる30cm前後のサイズ感でコスパのイイ鍛造ペグです!
イワノ/IWANO
鍛造ペグ 30cm
(画像出典:Amazon)
H型の断面形状で地面にしっかり食いつく鍛造ペグです。
フックが上向きにも出ているので、地面に軽く打ち込んで小物を引っ掛けるなんて使い方も出来ますよ!
ケースの中で眠りがちな予備にも出番があるので、この点もコスパUPです!
鍛造ペグは他のペグに比べてどうしても価格が高くなります。でも長い目で見ると破損や消耗具合が格段に違うのと、何より設営で困ることのない安心感があるので、是非鍛造ペグで揃えてください!
ペグと一緒に揃える道具
折角なのでペグと一緒に揃えておくべき2つの道具も紹介しておきます!
ひとつ目はハンマーです。
ペグハンマーで検索するとカッコいいのがたくさん出てきますが、見た目にこだわらなければペグハンマーではなくハンマーで検索すると半値以下での入手が出来ますよ!
ペグを傷つけないように・・・なんて考えてゴムやプラスチックのヘッドを選んではダメです。ヘッドがインパクトを吸収してペグが打ち込めないし、ヘッドがすぐにボロボロになって買い替えになります。必ず鉄のヘッドを選んでくださいね!
もうひとつはケースです。
鍛造ペグは結構重たいのでしっかりしたハードケースが必要です。
安くてしっかりしていて丁度いいサイズと言ったらこれでしょう!なケースがあるのでおすすめしておきます!
今回はピンポイントの鍛造ペグとその仲間たちを紹介しました。
ペグは5種類以外にもたくさんありますが、重量やサイズに制約がない限り、やっぱり鍛造ペグが一番信頼できます!
ペグは数が必要なのでまとめるとちょっと出費が大きく見えますが、ここは妥協せず是非鍛造ペグを選んでください。
設営で困らないよう、鍛造ペグでしっかり準備しておきましょう!