テントやタープの設営では必須のペグ打ち。
地面に突き刺すように打ち込むだけと思いきや、意外とやってみると悩むこともある作業です。
どの向きで打つのかな?どこまで打ち込むのかな?など、一度覚えてしまえば何てことない事なので、初めてペグ打ちされる方は是非確認しておきましょう!
ペグの種類とおすすめ
まずはペグの種類からおさらいです!
ペグには「ピンペグ」「プラペグ」「Vペグ」「スチールペグ」「鍛造ペグ」などがあります。
ピンペグはテントやタープ購入時に付属してくることが多いですが、使える状況がかなり限られているため、これからキャンプをするなら鍛造ペグを用意してください!って内容でしたね!
なので、ペグの打ち方の紹介としては鍛造ペグをベースにお話ししたいと思いますが、ピンペグの打ち方も併せて紹介することで鍛造ペグの強さも伝わるかなと思うので、まずはピンペグの打ち方から簡単に紹介していきましょう。
ピンペグの打ち方
ピンペグはピンの様に細い棒材を曲げて作られたペグです。
材料の強度がそのままピンの強度とも言えるので、鉄やチタン、アルミなどの種類がある中でチタンが最も高強度になります。が、価格もかなり高いです。
ピンペグの打ち込み方はどのような場合でも図のように地面に対して45°くらい傾け、ペグが見えなくなるくらいまで打ち込む方法が基本です。
その理由はピンペグが抜けずに打ち込まれた状態を保持するには、ペグの杭の部分と張縄などを引っ掛けるフックの先端部分の2か所で地面に食いつく必要があるからなんです。
多くのピンペグは細く、断面も円形なので、地面に食いつく力(回転や抜けから耐える抵抗力)が小さいです。
なのでしっかりと食い込ませないといけないし、それでも強い風が吹き付けたり、雨で地面がぬかるむと意外と簡単にスポスポ抜けてしまうんです。
では本命の鍛造ペグはと言うと・・・
鍛造ペグの打ち方
鍛造ペグもピンペグと同じ打ち方が基本となります。
ただ、ピンペグよりも保持力が強く汎用性が高いので、それぞれの力関係をしっかり理解しておくと、ペグと共に張縄の使い方など応用が利きますので是非覚えてください!
まず引っ張る力に対してペグを直角の関係に打ち込むことが大切です。直角にすることでペグを引き抜く方向の力が理論的には発生しないので、この角度の状態が最も抜け難い状態です。
次に地面との角度です。これは45°が限界の目安で、出来るだけ地面に直角になる方が強度のある打ち込みになります。
張縄に対して90°にすることで引き抜けることはなくなりますが、次に訪れる悲劇は地面もろともえぐられるように抜けるパターンです。
このパターンに対して頑張っているのは地面そのものの耐力で、これはすなわち地面の厚みです。引き抜かれる力に対してどれだけ地面があるかが重要で、目安としては45°以上が好ましいです。
テントやタープから出来るだけ遠くにペグを打つことを意識すると、ペグと地面の角度が大きくなりますよ!
ペグ角度45°じゃない場合
ペグは45°で打つんだよ!ってよく耳にしたり目にすると思うんですが、その理由はここまで語ってきたような力関係からきています。
なので、45°以外で打つって言うのは張縄の角度次第だから、50°だったり55°だったりするってことは当たり前のこと。
説明下手ですみませんm(_ _;)m
力関係さえ把握していれば迷う事はありませんが、一応90°で打つところについて紹介しておきます。
そう。Bのペグですね!
ドーム型テントなどの自立型テントでは、テントの端に打つペグは基本垂直に打ち込みます。
ペグの打ち込み角度は理解できたでしょうか??
難しいような簡単なような話ですよね!
では、ついでに打ち込み量(深さ)についても簡単に紹介しておきます!
鍛造ペグの打ち込み深さ
ペグは深く打てば打つほど抜け難くなります。それはどのペグでも同じです。
雨の日のぬかるんだ地面や砂地では、地面の強度が小さいので特に深く打ち込む必要があります。
強度の話以外にも、鍛造ペグならではの打ち込み深さについて少し紹介します。
円形じゃない理由は強度アップの他に回り止めの役割もあります。
これらのペグはフックの先端を打ち込まなくてもある程度の回り止めが利くので、例えば日中だけ跳ね上げて夜は閉じるテントのフロントパネルなどは、フックを敢えて打ち込まないことで張縄の取り外しが簡単に行うことが出来ますよ!
ペグの取扱注意事項
さて、ペグ打ちの力関係を把握したところで、最後にペグの取り扱いで注意してほしい事です。
バリは時に鋭利な刃物みたいに触れただけで怪我をすることがあるので、扱う時にはグローブを着用するようにしてください。
もちろんハンマーで手を叩かないようにするなど、怪我には注意して下さいね!
まとめ
- ペグを打つ時は引っ張る力の方向を意識し、引っ張る力に対してペグが直角になる角度に打ち込みましょう!
- ペグと地面の角度は45°以上になるように、張縄の角度を意識しましょう!
- 怪我をしないよう注意しましょう!